「眠るのが上手な子と苦手な子」

赤ちゃんの気質も十人十色なので、寝るのが上手な子と、そうでない子がいます。
よく眠る子の方が偉い!のではなく、赤ちゃんが生まれもった気質を愛でながら、眠るのが苦手な子には眠り方を教えてあげましょう♪

赤ちゃんは生後3ヶ月頃から大人と同じように浅い睡眠と深い睡眠を繰り返すサイクルが確立してきます。

大人の場合、最初は深い睡眠から入り、約90分周期で深い睡眠と浅い睡眠を繰り返しますが、生後4ヶ月前後の赤ちゃんは45~60分周期で深い睡眠と浅い睡眠を繰り返します。

眠るのが上手な子は、睡眠が浅くなった時に少しモゾモゾするものの、自力で再入眠し、また深い睡眠へと入っていきます。

逆に眠るのが苦手な子は、睡眠が浅くなったタイミングで起きてしまうので、お昼寝をしても30分で起きてしまう事も。

では、何をどのように改善するのが良いのでしょうか。

例えば寝入りの時に抱っこ・トントン・授乳をしながら寝付いている赤ちゃんは、睡眠が浅くなったタイミングでも抱っこ・トントン・授乳をされていないと寝入りと環境が違い、不安になって泣いてしまいます。

対策としては寝入り時に抱っこ・トントン・授乳をおこなわず、眠たくなる前の機嫌が良いうちにお布団へ寝転んで貰い、少しずつ自力で眠れる力を引き出してあげましょう。

月齢ごとに機嫌よく起きていられる時間も異なるので下記を参考にされてみて下さい。

0~1ヶ月 ~40分
1~2ヶ月 約40~1時間
2~3ヶ月 約1時間~1時間20分
4~5ヶ月 約1時間20分~1時間30分
6~8ヶ月 約2時間~2時間30分
9ヶ月 約2時間30分~3時間
10~1歳2ヶ月  約3時間30分~4時間
1歳3ヶ月~1歳半 約4時間~6時間
1歳半~3歳  約6時間
4~5歳 約5~12時間
◆文献:ママと赤ちゃんのぐっすり本 愛波文

また寝入りと睡眠が浅くなった時の環境を同じにする事も大切ですが、その他にも寝室は寒くないかな?暑くないかな?湿度は高くないかな?低くないかな?チャイムの音で起きてないかな?日中の睡眠は足りているかな?寝室は眩しくないかな?と眠りやすいように環境を整えてあげる事も重要です。

赤ちゃんは日中の睡眠が足りていなかったり、活動時間を大幅にオーバーすると疲れすぎてコルチゾールというストレスホルモンが分泌され、寝つきが悪くなったり夜泣きに繋がる事もあるので、日中の睡眠が十分に足りているかも確認してみましょう。

また睡眠が浅くなった時に足音や食器洗いの音起きている可能性がある場合は、ホワイトノイズ音を流し、音のカーテンを作ってあげる事もおすすめです。

ホワイトノイズは赤ちゃんが眠る頭の位置から2m離し、50dbの音の大きさが適切なのでスマホのアプリで計測してみましょう。せっかくホワイトノイズ音を使用しているのに音の大きさが足りず効果がない事も多々あります。

ホワイトノイズ音は使っていないスマホのアプリで再生しても良いですし、ホワイトノイズマシンを購入しても長く使用できるのでお勧めです。

また低月齢の頃はホワイトノイズ音がお母さんの胎内音に似ていて安心するので、低月齢の頃から使用されるのも良いですね。

室温は大人が少し肌寒く感じる20~22℃が理想ですが、寒すぎないよう・暑すぎないよう肌着・パジャマ・スリーパー・レッグウォーマーなどで調整してみるのも良いでしょう。

光に敏感な赤ちゃんには寝室を暗くしてあげましょう。大人でも明るい場所で眠れない気質の方がいるように、赤ちゃんにも光が気になって眠れない気質の子も多くいます。

光に敏感な赤ちゃんには、寝室の完全遮光が理想です。遮光カーテン1級を使用したり、窓に遮光のフィルムを貼るなど試してみましょう。エアコンなどの家電が光っている場合はアルミホイルで覆ったりしてみると効果的です。

春から保育園入園を控えている赤ちゃんも多いかと思いますが、家の寝室を完全遮光にすると保育園で眠れないのでは・・と心配になりますよね。でも大丈夫です。

赤ちゃんは賢いので家は家。保育園は保育園。と場所を使い分ける事が出来ます。
実際に自宅の寝室は完全遮光していても、保育園の少し明るいお部屋でもぐっすり眠れる赤ちゃんを沢山みてきました。

今、赤ちゃんが眠れずに困っているママはぜひ睡眠環境を整える事から試してみて下さいね。

試してもよく分からない場合はご相談下さい♪

筆者プロフィール

山崎 沙織

国際認定資格米国IPHI認定 乳幼児睡眠コンサルタント
夜泣きを改善し、お子さんをもっと可愛いと思えるお手伝いをしています。

https://www.instagram.com/komoriuta_