「お腹の赤ちゃんに想いを寄せて」
赤ちゃんの始まりの受精卵の大きさを知っていますか?
紙にツン!とまち針を刺した大きさが受精卵の大きさです。
よくよく見ないと見落としてしまいそうなくらいの受精卵が、出産する頃には3000gくらいの大きさの赤ちゃんに成長します。
十月十日、お腹の中で赤ちゃんは猛スピードで成長しています。
今日はそのお腹の赤ちゃんに想いを寄せてみましょう。
受精卵が子宮に着床すると、まずは赤ちゃんも身体の中の大切な器官を作るのに一生懸命です。
脳や内臓、神経細胞などを順番に作っていきます。
たいせつな器官ができてくると少しずつ手足を動かすようになります。
妊娠10週くらいの赤ちゃんをエコーで見ると、3頭身くらいの赤ちゃんがふわりふわりと動いてダンスをしているみたいです。
胎動としてはまだ感じない時期ですが、この姿がとても可愛いくて私は大好きです。
そのあと胎動を感じるようになるとマタニティライフもどんどん楽しくなっていきますよ。
妊娠25週くらいからは外の音も聞こえるようになるので、ママの声、パパの声、お兄ちゃんやお姉ちゃんの声を聞くようになります。
皆さんのお喋りを赤ちゃんは心地よく聞いているんでしょうね。
ぜひ赤ちゃんにたくさん声をかけてください。
赤ちゃんも喜ぶと思います。
妊娠30週を過ぎると、赤ちゃんは寝ている時間と起きている時間ができて生活リズムがついてきます。
この頃からママのお腹に耳を当てると赤ちゃんの鼓動を聞くことができます。
ママのお腹の少し硬い部分にに赤ちゃんのお背中がありますので、ご家族の方は耳を当てて聞いてみてくださいね。
家族にしか聞けない特別な時間ですよ。
いよいよ36週頃になると赤ちゃんはどんどん大きくなり、からだつきがふっくらとしてきます。
この頃はママの食事量が変わらなくても、
むしろ食べないように気をつけても、ママの体重が増えてきます。
空気を吸うだけで体重が増えるんじゃないかと思うくらいですが、理由は赤ちゃんが大きくなっているからです。
赤ちゃんは生まれた後の生活に備えてお弁当と水筒を準備しているんです。
十月十日をかけて赤ちゃんはどんどん成長していきますが、その間赤ちゃんを育てているママのからだもフル回転しています。
最近は妊娠中もお仕事をされている方が多いですが、無理せずに休める時にはしっかり休んでくださいね。
そしておいしいご飯を3食しっかり食べること、適度に運動をしてお産に向けたからだ作りもしていきましょう。
お日さまに当たることも大事ですよ。
赤ちゃんはママの状態に敏感です。
今はコロナの影響で社会状況が不安定ですから、不安に思うことも多いかと思います。
元気な赤ちゃんを産むためにママができること、
それはお腹にいる時から赤ちゃんとの時間を楽しむことです。
沢山お腹を触って「待ってるよ~、元気に大きくなってね!」と声をかけてあげてください。
ママが楽しいと赤ちゃんも嬉しいし幸せです。
筆者プロフィール
安藤 千晶
助産師
産前産後ストレッチヨガインストラクター
二人三脚でともに楽しむ産前産後
https://tsumugi-mw.amebaownd.com/