「子どもの病気〜感染症①〜」
「子どもの体が熱い。」
「機嫌が悪い。」
「いつもと何かちょっと違う。」
こんなことありますよね。
具合が悪くても自分からは言えなかったり、熱があるのに元気だったり、急にぐったりしたり。
子どもの病気はいつも心配です。
今回は、子どもの病気の中でも感染症について考えてみたいと思います。
感染症とは、病原体(=病気を起こす生物)が体に侵入して、症状が出る病気のことです。
病原体は大きさや構造によって細菌、ウイルス、真菌などに分類されます。
病原体が体に侵入しても、必ず症状が現れるわけではありません。
症状が現れて、感染症となるかどうかは、病原体の感染力と体の抵抗力(免疫)とのバランスで決まります。
免疫とは、一度かかった病気に二度とかからないようにしたり、二度目にかかるときには軽くなるようにしたりする体の機能です。
生まれてすぐの子どもは、お母さんからもらった免疫がありますが、生後3か月を過ぎると、免疫も徐々に減ってしまいます。
子どもは自分でいろいろな病原体に対する免疫をつけていかなければなりません。
生後3か月過ぎから、いろいろな感染症にかかるのは、いろいろな病原体に対する免疫を得るために、必要な過程です。
しかし、最初にかかったときの症状が強く、子どもの体に負担の大きい病気や、重い後遺症を残すような感染症にはかかってほしくないです。
そこで、子どもの成長に合わせてワクチンを接種することが勧められています。
厚生労働省のHPに予防接種がある病気について、病気の概要やワクチンの効果などについてまとめられています。
【定期接種で予防できる病気について】
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/index.html#h2_free3
日々手洗いを心がけ、必要なワクチンは接種し、予防できる感染症にかからないようにしたいものですね。
また、
「今、周りでは何の病気が流行っているの?」
ママ、パパにとって気になるところですよね。
茅ヶ崎市保健所では、管内(茅ヶ崎市・寒川町)の感染症の発生情報を週ごとに更新しています。
【茅ヶ崎市保健所管内感染症情報】
https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kenko/1022933/1004588.html
管内での過去5年間の平均、昨年の流行、そして今年の県内と管内の流行状況のグラフ等もわかります。
ぜひ参考にしてみてください。
次回は、子どもがかかりやすい感染症の中でも、予防接種のない病気について紹介します。
《参考文献》
厚生労働省・感染症情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html
NIID国立感染症研究所・感染症情報
https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/infectious-diseases.html
神奈川県衛生研究所・感染症情報センター
https://www.pref.kanagawa.jp/sys/eiken/003_center/03_center_main.htm#week
日本小児科学会・予防接種・感染症
http://www.jpeds.or.jp/modules/general/index.php?content_id=5
筆者プロフィール
中村 麻紀
看護師
保健師
保育士
茅ヶ崎市ファミリーサポートセンター会員(両方会員)